Seikoは、日本の松が持つ色と質感をテーマにした新作機械式時計Presage Classic Series x Tradman’s Bonsai Limited Edition HCC009J1を発表した。2026年9月の発売を予定し、世界限定2,000本となる。既存Presageの文字盤を単にグリーンに変えただけのモデルではない。文字盤、ゴールドカラーのケース、付属品のすべてが盆栽というテーマに結び付いている。
古松が形作った文字盤
Tradman’s Bonsaiは、伝統的な日本の盆栽を現代的な形で紹介することを目指し、2015年に設立された。今回のコラボレーションで主な着想源となったのは、樹齢150年以上とされる三鈷の松(sanko-matsu)だ。
文字盤には、松葉にちなむ深い緑色の松葉色(Matsuba-iro)が使われている。力強いパターンは古松の荒々しい樹皮がモチーフだ。盛り上がったテクスチャーがさまざまな角度から光を捉え、ゴールドの針、植字インデックス、プリント文字が暗い背景にくっきりと浮かび上がる。日付窓はなく、パターンを遮る要素は一切ない。
金無垢ではなく、ゴールドカラー
38mmのケースとブレスレットは、ゴールドカラーの硬質コーティングを施したステンレススチール製だ。金無垢の時計ではない点は明確にしておきたい。Seikoはケースと多列ブレスレットにヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせ、ベゼル周囲には細かなパターンを加えてディテールを深めている。
ケース厚は12.9mm、縦径は43.8mmで、ラグ幅は20mm。私の6.5インチの手首にも無理なく収まりそうな寸法だ。38mmのケース径と同じくらい、コンパクトな縦径が着けやすさに効いている。ただし鮮やかなゴールドカラーによって、腕元での存在感は十分にあるだろう。
ブラックのカーフストラップも付属する。表面は自然な風合いで、裏面には三鈷の松を表した型押しが施されている。プッシュボタン式三つ折れ中留を採用し、全面ゴールドカラーのブレスレットより落ち着いた選択肢となる。
キャリバー6R51と実用的な仕様
搭載するのはSeikoの自動巻きキャリバー6R51で、手巻きにも対応する。最大巻上時には約72時間駆動するため、週末の大半を腕から外していても止まらない。ムーブメントは24石で、秒針停止機能を備え、精度は日差+25秒〜-15秒とされている。
デュアルカーブサファイアガラスの内面には無反射コーティングが施されている。防水性能は10 bar、耐磁性能は4,800 A/m。裏側のねじ込み式シースルーバックからムーブメントを鑑賞できる。裏ぶたには限定モデルの表記と個別のシリアルナンバーが刻印される。
パッケージ、価格、販売情報
SeikoはHCC009J1を特別な木製ボックスに収めて提供する。時計と追加のレザーストラップに加え、Tradman’s Bonsaiのロゴと三鈷の松のイラストをあしらったオリジナルクリーニングクロスも付属する。これらは無関係な贈り物ではなく、コラボレーションの世界観にきちんと結び付いた付属品だ。
英国で確認されている価格は£1,250。現在の為替レートでは約$1,686または€1,459に相当する。ドルとユーロの金額は換算値であり、各地域で確認された希望小売価格ではない。
まとめ
Seikoがこの着想をここまで徹底した点は好ましい。最も魅力的なのは文字盤だ。弱い光の下ではほとんど黒に見え、直射光を受けると深い松葉の緑と、はるかに鮮明なテクスチャーが現れる。ゴールドカラーの仕上げは万人向けではないが、このPresageにはっきりとした個性を与えている。まずはブレスレットで着用し、より控えめに見せたい場面ではブラックストラップに替えたい。実用的なサイズ、約3日間駆動するムーブメント、そして丁寧に作り込まれたテーマによって、明確な理由を持って異彩を放つ限定モデルに仕上がっている。
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